楽曲分析

《さくらさくら》の編曲の仕方

※画像はイメージです。

こんにちは、よしたく先生です。

実は今度、編曲作品をオーケストラで演奏してもらえることになったので、《さくらさくら》をオーケストラのために編曲をしました。

パート譜はこちらからダウンロードできます。

曲について

この曲は小学4年の音楽の教科書にも載っているので、一度は歌ったことがあるかと思います。

元々は箏で演奏される曲ですが、歌や他の楽器のためにも編曲されています。

ちなみに武満徹と言う作曲家による合唱編曲もあります。

独特な音使いに聴こえるのは、この曲が陰音階で作られているためです。上の動画の調で言うとファ#・ソ・シ・ド#・レですね。

興味がある方はこちらの「小学校歌唱共通教材の日本音階に関する一考察」も読んでみてください。

編曲について

今回はオーケストラのために編曲をするということだったのですが、テーマがいくつかありました。

アレンジではなく、トランスクリプションをする

トランスクリプションというのは僕の作曲の先生がよく言っているのですが、「単に音を各楽器に割り振るのではなく、創意工夫を加えてより良い形にすること」です。

聴いた人がこの曲の新しい魅力に気付けるようにする

今回は一般のお客さんを想定して編曲したので、技巧的ではなく聴いてすぐにメロディーが分かるような編曲にしました。

自分らしい音組織を使う

僕自身がこれまで作ってきた曲はこんな感じです。

静的で、音が引き伸ばされていて、クラスターの響きが好きなので、それを使いました。

ピアノのペダルを踏みっぱなしにした時の音が、箏の弦を弾いて残った時の音に似ているので、それも参考にしました。

編曲の流れ

今回は、次のような流れで編曲を進めました。

曲を聴き込む、ピアノで弾いたりする

曲のことを細かく知らないとトランスクリプションは難しいので、何度も曲を聴いたり、ピアノで弾いたりしてその構造を確かめます。

メロディーラインはどのような跳躍をしているのか、和音はどんな種類の和音をあてることができるのか、そんなことを考えながら弾いています。

小さな編成のために編曲する(今回はピアノと混声合唱)

最初からオーケストラの楽器をあててしまうと変数がかなり多くなってしまうので、まずは小さい編成(今回は混声合唱版とピアノ版)のために編曲をしました。

それで曲の展開や和音の使い方などをざっくりと決めていきます。

オーケストラに編曲する

オーケストラのための編曲をするにあたっては「管弦楽法」について知っておくことがとても大切です。

僕は大学の時からオーケストラに入っているので耳で分かる部分もありますが、そうではない部分は本で知識を得ています。

英語が読める方はこちらでベルリオーズの管弦楽法を読むことができます。

音域、奏法、効果的な使い方など、本を読んでいても分からない部分は他の曲の楽譜や演奏をものすごく参照します。ほぼ丸パクリです。

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Takuya Yoshida
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