クラシック

無調音楽について

こんにちは、よしたく先生です。

昨日、ベルクの《ヴォツェック》というオペラのライブビューイングを映画館で見てきました。

楽譜はこんな感じです。ダウンロードはimslpのページからできます。

おそらく多くの人は無調の曲自体をあまり聞いたことがないと思うので、今日は簡単に無調とは何かを紹介したいと思います。

無調音楽とは何か?

私たちが普段聴いている曲は、ほとんどが調性を持っています。ハ長調とか、D major keyとか、そういうやつです。

しかし中には、調性が無い音楽もあります。それが無調音楽と呼ばれるものです。これは主にクラシック音楽の中で生み出された考え方です。

クラシック音楽の歴史

かつてはとても簡素な和音や調性で曲が作られていました。ものすごく転調するということはあまりなく、変わった和音などもそれほど使われていません。

ハイドンの交響曲第94番《驚愕》(1791年作曲)

別名「びっくりシンフォニー」のハ長調のこの曲は、とても簡単な和音が使われていますが、時代が進むと、和音や調性理論は大きく拡張されていきました。

ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》(1857-59年作曲)

この曲の冒頭にはトリスタン和音と呼ばれる独特な和音(ファ、シ、レ#、ソ#)があります。

聴いて分かる方もいると思いますが、何調の和音なのかがとても分かりにくいです。

このような和音がたくさん使われるようになり、短い区間で目まぐるしく転調するような曲が増えました。

喩えるならば、下の画像は引きで見ると何とも言えない色味だと思いますが、拡大して見ると個別の点には色がついているのと近いかもしれません。

無調の曲を作った有名な作曲家

シェーンベルクという作曲家が積極的に無調音楽の実験をしていました。

無調の曲は適当に作ると何かの調っぽく聞こえてしまうので、彼は十二音技法と呼ばれる技法を確立して作曲をしました。

《ピアノ組曲op.25》

無調の音楽は不協和な響きが多いため、慣れないと訳の分からない音楽だと思うかもしれませんが、作曲家によってカラーの異なる曲を作っています。

ちなみに、僕のお気に入りはウェーベルンの作品です。

ウェーベルン《ピアノ組曲op.27》

影響されて僕も無調っぽい曲を作ってみました。

この曲は完璧な無調とは言えないですが、何となく無調っぽい響きになっていると思います。何人かに聞かせてみたら「ダンジョンのBGMっぽい」と言われました。

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Takuya Yoshida
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